トランプのスートから考える信用の重要性について

オピニオン
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こんにちは、オノユウ(@yumaonodera_)です。

「これからは”信用”の時代だって聴くけど、なんだかイマイチしっくりこない。ポジショントークじゃなくて、納得のいく形で教えてください。」

こういった方向けの記事。

はじめにネタバレすると、「これからは信用の時代」という表現は正しくありません。

正しくは、「昔から信用の時代だった」です。

なぜそう言えるのか。

わかりやすいように「トランプ」という身近なものを題材にし、「信用の重要性」について解説していきます。

トランプのスートは階級を示している

まずは、トランプのスートについて説明します。

スートというのは、「スペード」「ハート」「ダイヤ」「クローバー」のことです。

実はトランプに描かれているスートは、昔の階級に由来しているのです。

 

スペードは貴族が持つ”剣”を意味することから、「貴族」を表しています。

ハートは僧侶が持つ”聖杯”を意味することから、「僧侶」を表しています。

ダイヤは商人が持つ”お金”を意味することから、「商人」を表しています。

クローバーは農民が持つ”棍棒”を意味することから、「農民」を表しています。

 

しかし、違いは階級だけではありません。

貴族、僧侶、商人、農民は、それぞれ「稼ぎ方」が異なるのです。

つまり、貴族は権力で、僧侶は信用で、商人は資本で、農民は労働力で稼ぐということです。

 

しかしこの階級構造、実は現代でもほとんど変わっていないのです。

考えてみてください。

国家公務員は権力で、インフルエンサーは信用で、経営者は資本で、労働者は労働力で稼いでいるはずです。

具体的な名前を出しませんが、それぞれ顔が思い浮かぶはずです。

 

どの時代においても、稼ぎ方や階級構造の根幹は普遍的なものなのです。

 

では、なぜ「信用」が大切だと言えるのか。

それはそれぞれの階級の関係性を見れば分かります。

階級の関係性

まずは、こちらをご覧ください。

上記画像は、階級の関係性とパワーバランスを表した図です。

見ての通り、それぞれの階級は対立しあっていますが、「僧侶」だけはどの階級からも好かれています。

 

本当にそうなのか。実際に歴史を振り返ってみましょう。

 

教会の影響力は絶大だった話

話は中世まで遡ります。

だいたい10世紀〜16世紀ごろを想定してください。

 

キリスト教会は多くの農民から慕われていました。

貴族や商人から搾取される農民にとって、頼れるのは教会の教えだけだったからです。

教えに従っていれば、貧しくとも幸福を実感でき、死後も天国で暮らせるというわけです。

中世の時代、教会は多くの農民から絶大な支持を集めていたのです。

 

さらに、皇帝や貴族に対しても影響力を持っていました。

なぜなら、支持者が多いからです。

皇帝や貴族が人々に対して「領土を広げたいから戦ってこい」と言ったところで、嫌がる人も多かったでしょう。

しかし、絶大な影響力を持つ教会が「異教徒を排除して、教えをもっと広めましょう」と言うと、あら不思議。

各地から信心深い民衆が集い、「十字軍」という大規模な軍事組織が結成されました。

だからこそ、貴族を始め王族でさえもが、教会に対して一目置いていたのです。

 

一方で、初期のキリスト教(カトリック)の教えは、儲けることに対して厳しいものでした。

儲けた金は教会に納めなさい、と。

だから、商人(資本家階級)にはウケが悪かったのです。

それに加え、”免罪符”という「これを買えば罪が許される」というようなお札を売ったことで、さらに反感を買うようになりました。

 

で、どうしたら商人の支持を得られるか考えました。

その結果、”教え”そのものの解釈を変え、儲けることを肯定するようにしたのです。

この「プロテスタント」という新しい宗派は、お金儲けを認めてもらいたかった商人からの支持を取り付けることに成功しました。

プロテスタントは、目先のお金よりも、信頼を重視したのです。

これにより、農民、貴族に加え、商人からも支持を得て、さらに影響力を高めることに成功しました。

そして、キリスト教は、ヨーロッパからアメリカをはじめとする新世界の諸国へと広まっていったのです。

 

信用を武器とする「僧侶」だけが特別に仲間が多い

「信用」を武器とする「僧侶(教会)」がいかに強力な力を持っているかが分かったと思います。

では、他の階級はどうなのか。

改めて先ほどの図を見てみましょう。

「貴族」と「商人」は税金や利権で、利害が対立関係にあります。

「貴族」と「農民」もやはり税金を巡り、対立しています。

「商人」と「農民」も賃金を巡り、対立しています。

改めて見ても、やはり信用を武器とする「僧侶」だけが特別に仲間が多いということが分かるはずです。

現代のパワーバランスも昔と変わっていない

昔の階級のパワーバランスが分かったところで、次はこれを現代に当てはめて考えてみましょう。

権力で稼ぐ”貴族”の位置に「国家公務員」、

信用で稼ぐ”僧侶”の位置に「インフルエンサー」、

資本で稼ぐ”商人”の位置に「経営者」、

労働力で稼ぐ”農民”の位置に「労働者」を当てはめます。

違和感ないですよね。

インフルエンサーは誰に対しても一定の影響力を持っている。

労働者に対しては、堀江さんが影響力を発揮しています。

本屋さんでも、こんな本よく見かけますよね。

政治に対する影響力も侮れません。

落合陽一さんは、こんな本を出しました。

こうした本は少なからず影響力を持っています。

キリスト教の時代は、人々は「聖書」に従って生きてきました。

それと同じように、現代では、自分が信じたいと思うインフルエンサーが出した本が、ある意味で「聖書」のような役割を担っていると言えます。

 

さらに、インフルエンサーは企業にも一目置かれています。

中国ではライブ動画配信で商品を販売するライブコマースに勢いがあります。

JD.comという大手通販サイトで中国で人気の女性タレントが登場し、ザリガニを販売しました。(中国ではザリガニを食べます。)

その結果、なんと5分間で45万匹のザリガニがライブ動画配信を経由して販売されたそうです。

人々は食べ物に対してお金を払うのではなく、「インフルエンサーが販売した商品をリアルタイムで購入する」という体験に対してお金を払っているのです。

インフルエンサーが企業とコラボするという事例は、今や当たり前のこととなりました。

企業もインフルエンサーの影響力をぜひとも利用したいと考えているのです。

 

一方で、現代でも相変わらず、経営者と労働者は賃金を巡って対立しているし、国家公務員が決めた税金アップは皆から嫌がられています。

どのポジションとも対立がなくうまくやっていけているのは、やはり信用を武器とする「インフルエンサー」だけなのです。

昔も今も「信用」は強力な武器

「信用」があれば、権力に対して一定の影響力を行使できます。

「信用」があれば、資本も手に入ります。

信用が重要なのは昔も今も同じ。

信用は時代を上手に生きるための普遍の力なのです。

 

気づき始めた人はすでに行動を始めています。

信用を高めるために、勉強をしたり、価値観をブログやSNSで日々発信しているのです。

もしあなたが信用を高めたいと思ったら、まずは「信用」を持つ人がどんな考え方で、どのように行動しているかウォッチしてみましょう。

稼げていると話題の人をTwitterなどでフォローして発信内容をチェックするとか、本屋さんで平積みされているビジネス本を一冊だけ手にとって立ち読みしてみるとか。

簡単なことでいいので、まずは一歩ずつ、動き出すことが大切です。

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